一念凡生 · 上下通円 · 101 / 102
玉楼春・喧騒と静寂

雪の界に塵はなく、天が境となる。芥子の種に山を収め、滝のほとばしりを含む。心の台に思いが起こり、三千世界を納める。万の谷の晴嵐が浮かび、海は遥か。
関と河をくまなく歩き、ものの性を知る。箸に半ばの鱸の羹が、酒の遊びを促す。一心は澄み静まり、雲とともに閑か。華やかな宴に横たわり、遠い磬を聞く。
語釈——
迥[jiǒng]:遥かに遠い。
箸[zhù]:食べ物を取る箸。
磬[qìng]:古代の楽器。仏寺で多く用いられる。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵は作者がAI Agentを用いて生成したものです。