一念凡生 · 我本頑痴 · 29 / 102
燭影揺紅・新婦

燭の影は紅く揺れ、黛の眉を描き、杏の頬に紅を刷き、瑶の簪で髪を結う。竹の簧が遠い流年を吹き奏で、手を執れば檀痕を掩う。
帳が動いて鴛鴦は燦やかに艶めき、鳳冠は垂れ、交わす杯は繾綣とする。一夕が一世、喜ばしくも縁は結ばれ、情の牽きは換えがたい。
語釈——
杏の頬:女性の白く血色のよい美しい顔立ちを形容する;
檀痕:香の粉を帯びた涙の跡;
繾綣:1.固く結ばれ、離れ散らないこと。2.情愛が深く厚いこと。
※本作はオリジナルです。転載の際は原作者・光之十一を明記してください。権利侵害があった場合、発見次第、必ず法的責任を追及します。なお、挿絵はインターネット上から取得したもので、著作権は原画師・小婳渣三三に帰属します。