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一念凡生 · 我本頑痴 · 07 / 102

風斉着力・水榭に鋒を蔵す

風斉着力・水榭に鋒を蔵す · 挿絵

清らかな魄は游離し、渓の陰は白練のごとく、暑さは烟る草叢に殁す。山の翁は酒を漉し、緑蟻の新酒が機枢を整える。陽の謀を促そうとして半ばに就き、棋子を敲けば、大いなる巧みも閑かな局。靡れた音には厭き、蔵した鋒が乱れ舞い、墨客たちが追い逐う。

鈍い矢が窮まった途を貫き、浄らかな処に随いながら、雲のように束の間の歳事を奪おうとする。水辺の村で釣り餌を垂れ、五岳に名駒を広く駆けさせる。八荒の社稷を討ち求め、江海を排して、大いに治め豊かに足らしめる。千鈞の憤りが、民を害する役人を磨り消し、鴻図を叱咤する。

語釈——

烟蕪:霧のなかの草叢;
漉酒:新しく醸した酒を濾して雑味を取り除くことをいう;
緑蟻:出来たばかりの酒;
機枢:事物の要となる部分の喩え。ここでは身体を指す;
歳事:一年のうちに為すべき事;
雲浮:短くて過ぎやすいこと;
蠹[dù]役:民を害する下級役人。

*本作は創作です。転載の際は原作者・光之十一を明記してください。権利侵害があった場合、発見しだい必ず法的責任を追及します。なお、挿絵はインターネットより引用したもので、原画師・伊吹五月に帰属します。