一念凡生 · 我本頑痴 · 60 / 102
酔公子・塵の中の客

夢を吹けば孤灯は消え、枕にもたれる軽い酔いが烈しくなる。ほどけた髪が花むらに落ち、騒がしい街では車馬の音が切迫する。
眉の弧に恨みはやまず、酒に酔い沈み、心の結び目を浸す。疲れた目、杯はすっかり空。荘周の蝶が緑の蔓草にかかわる。
語釈——
孤檠[qíng]:ひとつだけ灯る明かり。
酲[chéng]:酒に酔って意識がはっきりしないこと。
病酒:酒を飲んで酔い沈むこと。
揾[wèn]:押さえる、浸す。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の何何舞に帰属します。