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一念凡生 · 上下通円 · 84 / 102

臨江仙・霊妙に躍る

臨江仙・霊妙に躍る · 挿絵

水辺、風の堤を流し目で見やり、柳の笛が塵と靄を晴らす。すらりとした緑の影は真の仙人にもまさる。軽く浮かぶ綿毛は、この上なく高い天から来る。

紙上の墨は濃く、香草の香りが近い。湿った雲が、渦巻く波をゆっくりと遅らせる。氷の肌、玉の骨が、薄絹の衣と美を競う。誰の家にこんな幸いが、月の眉の弧に色をさす。

語釈——

蘅[héng]蕪:香草の香り。
賒[shē]緩:遅いこと、ゆっくりしていること。
回瀾:波が渦巻くこと。

*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の伊吹五月に帰属します。