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一念凡生 · 我本頑痴 · 56 / 102

郭郎児近拍・ひとりで碁を打つ

郭郎児近拍・ひとりで碁を打つ · 挿絵

思いに入り、風にひと揺れする風華を広げる。息を凝らして石を打つ、たやすくは取れない。趣を得て、規矩を破る時を待つ。生涯、東へ西へと隔たるのを恨み、天のあらゆる事を集めさせる。

覆りまた覆り、変化は定まらない。もとより己の性には抗いがたい。竜脳で気を醒まし、盤上の幻を前に、策をめぐらせ秩序を配する。昔は疎かったものが、遠い日からまた来る。目覚めと新しい悟りは静かに、恵みの雨に伴う。

語釈——

颭[zhǎn]:風に吹かれて震え動く。
瑞脳:竜脳香、氷片ともいう。
新覚:眠りから覚めたばかりであること、または新たな認識。
綿綿:静かなさま。
喜雨:作物が切に水を求めるときに降る雨。

*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の伊吹五月に帰属します。