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一念凡生 · 上下通円 · 72 / 102

青玉案・新生

青玉案・新生 · 挿絵

青い峰の一杯に、温もりと冷たさを注ぐ。幾たび、黄色い花の綿毛を手で払ったか。禍福を司り天下を顧みるのは誰か。白髪となっても悔いなく、枕の箱に思いを大切にしまい、白い月が霊の谷に満ちる。

蘭の油は尽きて詩句を残し、松葉の酒、香る車、柔らかな玉を投げ捨てる。風向きも見ず、合う道に従う。磨かれ折られて、円く転じる。波を横切る朱鷺、水が増し、瓢箪の柄杓が流れ去る。

語釈——

搣[miè]:手で払う、撫でる。
清霜:髪が白くなることのたとえ。
枕函:内部に物を納められる枕。大切にしまうことをいう。
蘭膏:古代、沢蘭の種から製した油脂。灯火に用いることができる。
松葉:松葉酒を指す。
風瓢:水を汲む瓢箪の柄杓。古くは隠棲生活を指す語としてよく使われた。

*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の伊吹五月に帰属します。