一念凡生 · 上下通円 · 77 / 102
師師令・歓びを求めて

三々五々、雪泥が遥かな広がりににじむ。淡い灯をそのままに、安らかな眠りを許す。去るも留まるも、春寒が初めて降りる。半ば醒めたまま織りなす霊境が流れ、見つめ合えば胸が熱い。
積もる香の灰を巻き、糸のような風が鳴り、ひるがえって細い手のひらをすべる。水晶の簾が動いて情を生み、温もりに和して、明るい月の夜はおぼろ。年ごとに、あなたがそばにいると知り、絶えず思う気持ちを満たす。
語釈——
洇[yīn]:水が流れ広がること。
颭[zhǎn]払:漂い揺れる、撫で動かすこと。
朗夕:月の明るい夜。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の何何舞に帰属します。