一念凡生 · 上下通円 · 90 / 102
江月晃重山・紫薇

風月は風雅な趣にかかわらず、名利という浮雲も要らない。遠山の薄霞が白い月を支える。花の香りは早く、鮮やかな美しさに心がほどける。
滝の清音は途切れ途切れ、岩の前で甘く澄んだ水をすくい飲む。身軽に舞い上がり、快楽の林へ。学びで富貴と高位を得て、遠く去れば、もう今ではない。
語釈——
掖[yè]:支え助けることを表す。
不消:必要としない、しなくてよい。
青紫:学問によって富貴を求め、高い官位を得ること。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の伊吹五月に帰属します。