一念凡生 · 我本頑痴 · 44 / 102
沙塞子・重なり合う

四方の野は空しく沈み、冷たい碧に染まる。霧の帳を吹き払い、塞外の砂漠へ近づく。これまで苦労して旅をしてきたのは私だけで、ほかにはいないのか?
澄んだ雪のような一杯を掲げ、地へ注ぐ。洞穴の隙間へ潜り、果ての峡谷を讃える。風と雷に労を願い、険しさを和らげ、天の果てを変える。
語釈——
竜沙:広く塞外の砂漠地帯を指す。
跋履:旅路を苦労して奔走すること。
風霆:激しい風と轟く雷。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の何何舞に帰属します。