一念凡生 · 我本頑痴 · 20 / 102
朝天子・状元紅

駿馬は紅の緞を掛け、宮闕の外には桃の花がほころぶ。文の風は旖艶にして、心のままに生涯の願いを遂げる。
両杖鼓と笙の音が一斉に転じ変わり、顕貴の章服は弱冠より身に着く。玉殿に迎えられ、禁歩は緩やかに鳴り、人の世に春が暖かい。
語釈——
弱冠:古代、漢族の男子は二十歳を弱冠と称した;
禁歩:古代の装身具の一種。さまざまな形の玉佩を彩色の糸で貫き一連にして腰に結び、もとは裳の裾を押さえるために用いた。身に着けて歩むとき、発する音は緩急に節度があり、軽重も程よい。もし調子が乱れれば無礼とされ、古人はこれを非常に重んじた。
※本作はオリジナルです。転載の際は原作者・光之十一を明記してください。権利侵害があった場合、発見次第、必ず法的責任を追及します。なお、挿絵はインターネット上から取得したもので、著作権は原画師・納言要涅槃槃に帰属します。