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一念凡生 · 上下通円 · 78 / 102

安陽好・太平の人——新型コロナウイルスに思う

安陽好・太平の人——新型コロナウイルスに思う · 挿絵

安陽はよい。平穏な実りの年、人の世をいとおしむ。人影の消えた空の街を目にして初めて、騒がしさが故郷を育んでいたと知る。昔の山河が懐かしい。

満月の夜、茶の染みが金の蚕を染める。功も過ちも、つまるところ是非を究めること。厳しい寒さは忘れがたく、何もせずにいるのが恐ろしい。最前線はまだ眠らない。

語釈——

平歳:1.平年並みの豊作の年。
金蚕:1.金で鋳た蚕。古代の帝王の副葬品の一種。

*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の伊吹五月に帰属します。