一念凡生 · 上下通円 · 96 / 102
梁州令・聞くところでは

幾千の山を行く道は寂しく、人々の積もる弱さに胸を痛める。年々歳々、道は同じ。それでもかつては髪を結い、戦火を追った。
立ち上がって馬に跨がれば、人は長槍のよう。半生、離れてゆく旅人だった。天地の駆るままに承け、顔を上げて振り向けば、竹の波が激しい。
語釈——
槊[shuò]:長い槍。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者のtobi泳に帰属します。