一念凡生 · 我本頑痴 · 48 / 102
小秦王・陣を破る

一丈の剣の霜が黒雲をかき乱す。冷たさを覚え、香粉まじりの涙の跡が紅い唇を彩る。猛る馬が一斉に躍りかかり、陣の両翼を砕く。夜明けの軒鈴を、誰に代わって聞くのか。
語釈——
檀痕:香粉を含んだ涙の跡。
陣角:古代の戦闘陣形の両翼。
暁来:夜が明けるとき。
鈴語:軒に吊るした鈴の音。
*本作品は光之十一のオリジナルです。転載の際は原作者名を明記してください。権利侵害が判明した場合は、法的責任を追及します。挿絵はインターネットより引用したもので、著作権は原画作者の何何舞に帰属します。