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一念凡生 · 我本頑痴 · 12 / 102

欸乃曲・酉の刻

欸乃曲・酉の刻 · 挿絵

舳先に閑かに憩い、落ち葉を拾って聴き入れば、船家の娘の歌はしなやかに空しい林の径を渡る。清らかな波が調べを変えて漁の興を打ち、百鳥が争い逐うは、缶を撃つ音。

注釈——

欸[あい]乃:櫓を漕ぐ音。舟を漕ぐときの歌声。ひろく歌声の悠々と響くさまをいう;
桡[じょう]姫:船家の娘;
缶[ふ]:缶は「缻」とも書く。『説文解字』の解釈によれば「缶は瓦器であり、酒や飲み物を盛るためのもの。秦の人はこれを打って歌の節をとった」。缶は古代漢族の陶製の楽器で、中国古代の典籍には、缶を撃つことがたびたび記されている。

*本作は創作です。転載の際は原作者・光之十一を明記してください。権利侵害があった場合、発見しだい必ず法的責任を追及します。なお、挿絵はインターネットより引用したもので、原画師・何何舞に帰属します。