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一念凡生 · 我本頑痴 · 27 / 102

南郷子・春の日

南郷子・春の日 · 挿絵

春の日はほろ酔いの甘さを抱き、蛙の声が淡い寒さを送るのを貪り愛でる。鷺と草は縹々として湖面は物憂く、斑らに彩る。詩巻三千が洞天を招き寄せる。

淡客は茶の烟に伴い、天の光に栄えを借りて草間にたわむれる。夢の中の清らかな音は化境を重ね、凡を脱する。胸の懐を放ち任せて五仙を招く。

語釈——

淡客:梨の花の別名;
寵借:栄誉と褒賞を与えることをいう;
草間:田舎・在野のたとえ;
化境:言葉がひとつの意境へと転化することを指す;
五仙:鬼仙・人仙・地仙・天仙・神仙。

※本作はオリジナルです。転載の際は原作者・光之十一を明記してください。権利侵害があった場合、発見次第、必ず法的責任を追及します。なお、挿絵はインターネット上から取得したもので、著作権は原画師・伊吹五月に帰属します。