一念凡生 · 我本頑痴 · 17 / 102
長相思・隔世の情縁

紅衣は奔り、青衣は奔る。奔りて迷津に向かえば万里は迂り、駝の鈴は背くに忍びず。
夜も匍い、昼も匍う。遥かに辺疆を踏めば風は静かに哭き、愛憎は穢墟に埋もれる。
又
黄沙は連なり、足跡も連なる。連なりて相思に向かい上仙となり、二人ながら雁に託して還る。
月は弓なり、天は青々。二房の黒髪を剪りて宿縁を纏い、逢うは難く、別れはさらに難し。
※本作はオリジナルです。転載の際は原作者・光之十一を明記してください。権利侵害があった場合、発見次第、必ず法的責任を追及します。なお、挿絵はインターネット上から取得したもので、著作権は原画師・伊吹五月に帰属します。