手引き
『一念凡生』に収めた作品は、すべて「詞(し)」です。この手引きでは、詞とは何か、詞牌(しはい)とは何か、それがどこから来たのか、譜の読み方と填詞(てんし)の仕方、そして昔の人々の暮らしのなかで詞がどれほどの重みを持っていたのかを、はじめから順にお話しします。読み終えてから詞を読めば、味わいがひとつ深まるはずです。
詞——歌える詩
たとえるなら、詩は朗読、詞は歌です。詞は隋・唐の時代に起こり、両宋(北宋と南宋)に大いに栄えた、もともとは曲に合わせて歌う歌詞でした。一首の詞は、まず曲があって、言葉はあとから付きます。作者は曲の長短や音の高低に合わせて、字を一つずつ曲の枠に「填(は)め」こんでいきます。
詞には多くの呼び名があり、そのひとつひとつが詞のある一面を言い当てています。
- 曲子詞(きょくしし):唐・五代の呼び方で、「曲の歌詞」という意味です。敦煌で見つかった唐・五代の写本には、民間の曲子詞が数多く残されています。
- 楽府(がふ)・楽章:詞は音楽に合わせて歌えるもので、漢・魏の楽府の伝統を受け継いでいます。宋代の人は自分の詞集をよく「楽府」「楽章」と名づけました。蘇軾の『東坡楽府』、柳永の『楽章集』がその例です。
- 長短句:詩の句はたいてい五言・七言とそろっていますが、詞の句は長いもの短いものが入りまじり、変化に富んでいます。秦観の詞集は、その名も『淮海居士長短句』です。
- 詩余(しよ):南宋のころから広まった言い方で、詩人が詩を作るかたわらの余技という意味です。いくらか謙遜の気持ちがこもっています。
- 倚声(いせい)・填詞:書き方そのものを言った名前です——曲の調べに寄りそい、そこへ字を填めていく。
詞牌——曲の名前
詞を書くときに拠りどころとするその曲の名前を、詞牌といいます。詞調、調名とも呼ばれます。
たとえるなら、詞牌は流行歌のメロディーのようなものです。同じメロディーにちがう歌詞をのせることができ、歌詞が変わっても曲は同じ曲のままです。あるいは、マス目を引いた原稿用紙にも似ています。いくつの段に分けるか、各段は何行か、一行は何字か、どのマスで韻を踏むか、どのマスに平声(ひょうしょう)と仄声(そくせい)——漢字の声調の二つの区分——のどちらを置くか。すべてあらかじめ決まっていて、作者はそのマスに筆を下ろすだけです。
一つの詞牌が定めているのは、おもに次のことです。
- 何段に分けるか。詞の一段を「片(へん)」といい、一段だけのものを単調といいます。二段のものが最も多く、三段、四段のものもあります。
- 全部で何句か、各句は何字か、句のどこで区切るか。
- どこで韻を踏むか、平声の韻か仄声の韻か、途中で韻を換えるかどうか。
- 一字一字に平声と仄声のどちらを用いるか、どの位置なら融通がきくか。
一つの詞牌に名前がいくつもあることも多く、これを「同調異名」といいます。たいていは後世の人が名作の一句を取って新たに付けたもので、たとえば『念奴嬌』は『大江東去』『酹江月』とも呼ばれ、どちらも蘇軾のあの一首に由来します。逆に、名前は同じでも曲調が異なるものもあり、「同名異調」といいます。また一つの詞牌には少しずつ異なる形式がいくつかあることが多く、詞譜(詞牌の型を記した本)ではそれを「又一体(ゆういったい)」と呼びます。
詞の骨組み
- 片:詞の一段のことで、闋(けつ)、遍、畳ともいいます。一段だけのものを単調といい、『十六字令』『憶江南』などがそうです。二段のものが最も多く、ふつう双調と呼びます。三段、四段の長調もあり、最も長い『鶯啼序』は四段、全二百四十字です。最も短いものでは、『竹枝』のある形式がわずか二句十四字、『十六字令』も十六字しかありません。
- 闋:一首の詞を「一闋」とも数え、上片・下片は上闋・下闋ともいいます。
- 小令・中調・長調:明の人が字数によって分類し、清の毛先舒が境界を定めました。五十八字以内を小令、五十九字から九十字を中調、九十一字以上を長調とし、長調は慢詞ともいいます。これはあくまでおおまかな分け方で、同じ詞牌でも形式によって字数が境界をまたぐことがよくあります。
- 換頭:下片の最初の数句が上片の冒頭と異なることを換頭といい、過片ともいいます。ここは詞の意味が転じるところであることが多く、歌が二番に入ったところで歌い方が変わるようなものです。
- 領字:長調では、一つの字で後に続く数句を率いることがよくあります。たとえば柳永『八声甘州』の「漸く霜風凄緊にして、関河冷落し、残照楼に当たる」(しだいに霜まじりの風が身を切るように冷たくなり、山河はさびれ、夕日が高殿を照らす)の「漸」がそうです。領字には去声の字が多く使われ、読むと力強く、楽曲のなかの強拍のように響きます。
- 畳句:詞牌によっては、ある句や数文字を繰り返すことが求められます。『如夢令』の「如夢、如夢」(夢のよう、夢のよう)や、『釵頭鳳』の結びの「錯、錯、錯」(あやまった、あやまった、あやまった)などです。
詞と詩・曲——ちがいと作風
詞と詩のちがい
- 句の形:詩はたいてい五言・七言とそろっています。詞の句の長さは曲調によって決まり、一字の句から十字あまりの句まであります。
- 押韻:律詩はふつう平声の韻だけを踏み、一つの韻で最後まで通します。詞の韻の位置は詞牌が決め、平声の韻も仄声の韻もあり、途中で韻を換えることもできます。
- 構成:詞は片に分かれ、換頭・領字・畳句といった、詩にはないしくみがあります。
- 声と情:詩は吟じることができますが、詞はもともと音楽に合わせて歌うものでした。昔の人は「詩は荘重、詞は艶麗」と言いました。詩は端正に志を述べることが多く、詞はこまやかで奥深い心の動きを描くのを得意とします。
詞と曲のちがい
詞と曲は近い親戚で、見た目は似ていても気性がちがいます。
- 曲は格律の外に「襯字(しんじ)」——調子を補う添え字——を加えることができ、歌うと口語的で生き生きとします。詞にはふつう加えません。清の万樹は「曲には襯字があるが、詞には襯字がない」と言っています。
- 曲は宮調に従っていくつもの曲牌をつないで一組とし、物語を演じることができます。詞はたいてい一首で独立した作品です。
- 曲は韻をより密に踏み、言葉もくだけていて率直です。詞は含みと奥ゆかしさを重んじます。
- 曲は今も崑曲などの伝統劇で歌われ、曲牌は生きた楽曲です。宋詞の楽譜はほとんど失われ、詞牌は今では主に文字の格律として伝わっています。
婉約と豪放
明の張綖は、詞の作風をおおまかに二つの流れに分けました。婉約(えんやく)と豪放(ごうほう)です。婉約の流れは含みがあって柔らかく美しく、別れの情や恋しさ、わが身の境遇への思いを多く詠みます。柳永、秦観、李清照が代表です。豪放の流れは気宇が大きく、山河や懐古、大きな志を多く詠みます。蘇軾、辛棄疾が代表です。ただしこれはおおまかな分け方で、両方の筆致をあわせ持つ詞人も少なくありません。
楽府から詞へ、そして曲へ——時代ごとの歌
中国の詩歌は、いつも音楽とともにありました。こう考えるとよいでしょう。楽府は漢・魏・六朝の流行歌、詞は唐・宋の流行歌、曲は元・明の流行歌。時代ごとにその時代の歌があり、歌詞をつける方法もまた時代ごとにありました。
- 先秦:『詩経』の三百余篇は、もともとすべて歌うことができました。
- 漢代:漢の武帝は楽府という役所を設け、各地の歌謡を集めて音楽をつけ、演奏させました。その歌詞を楽府詩といいます。のちに詩と歌はしだいに分かれ、歌えるものを楽府、読むだけのものを詩と呼ぶようになりました。
- 隋・唐:西域から伝わった音楽と中原の古い音楽がとけ合って宴楽(燕楽とも書きます)が生まれ、新しい曲が次々に現れました。楽工や文人が新しい曲の拍子に合わせて字を填め、句の長さは曲調に従ってふぞろいになりました。こうして詞が誕生したのです。唐の玄宗は教坊を設けて宮中の俗楽を管轄させました。崔令欽の『教坊記』に記された三百あまりの曲名のなかには、のちに詞牌となったものが少なくありません。『菩薩蛮』『西江月』『定風波』などです。
- 晩唐・五代:温庭筠が数多くの詞を作りました。後蜀の趙崇祚が編んだ『花間集』(940年)は十八人の詞五百首を収め、現存最古の文人の詞集です。南唐の李煜は亡国の痛みを詞に詠みこみ、詞の世界はこれによって大きく広がりました。
- 北宋:柳永は長調の慢詞を多く作り、きわめて広く歌われました。蘇軾は詩の筆法を詞に持ちこみ、「大江は東へ流れ去る」と詠いだす豪快さを示しました。周邦彦は音律に精通していました。宋の徽宗の時代には朝廷が大晟府を設けて楽曲を整理し、詞調は二百あまりに増えて、詞は最盛期を迎えました。
- 南宋:辛棄疾は国を思う志を詞に詠みこみました。姜夔は自ら作曲し、楽譜つきの詞を十七首残しています。今日、宋詞の音楽を研究するうえで貴重な資料です。南宋の後期になると、詞の楽譜はしだいに失われていきました。
- 元・明:北方に新しい音楽が興り、散曲と雑劇が「歌う」役目を引き継ぎました。それらが拠りどころとした曲の型を曲牌といい、曲牌名の多くは詞牌からそのまま受け継がれています。
- 清代:詞はふたたび盛んになりました。万樹が『詞律』を編み、王奕清らが康熙帝の命を受けて『欽定詞譜』を編纂しました。収めるのは八百二十六調、二千三百六体にのぼります。戈載は『詞林正韻』を編みました。填詞のきまりはこうして書物にまとめられ、今日まで使われています。
詞牌はどこから来たのか
よく知られた四百あまりの詞牌の出どころは、おおよそ次のとおりです。
- 宮廷と教坊の楽曲:多くの詞牌はもと唐代の教坊の曲でした。たとえば『菩薩蛮』。伝えによれば、唐の宣宗のとき女蛮国の使節が来朝し、髪を高く結い上げ、金の冠をいただき、全身を瓔珞で飾っていたので、人々は「菩薩蛮隊」と呼びました。楽工はこれにもとづいて新しい曲を作ったといいます。
- 民間の歌謡:『竹枝』はもと巴渝(現在の重慶一帯)の民謡です。本書の『欸乃曲』は、唐の元結が道州に赴任していたとき、船頭が舟を漕ぎながら歌う声をまねて作ったものです。
- 詞のなかの名句:最初の一首のなかの一句が調名に取られたものです。『一剪梅』は周邦彦の「一剪梅花万様嬌(ひと枝手折った梅の花の、たとえようもない愛らしさ)」から。本書の『秋夜月』は、五代の尹鶚の詞にある「三秋佳節(秋のよき節句)」と「夜深窓透数条斜月(夜更けて、窓から幾筋も斜めに月の光が差しこむ)」から取られています。
- 人物・物語・地名:『念奴嬌』は唐代の名歌妓・念奴にちなみます。『甘州』『伊州』『梁州』は、もとは西北の辺境の州名を冠した大曲(長大な組曲)でした。
- 文人の自度曲(自作の曲):音律に通じた詞人が自ら作曲し、自ら名づけたものです。姜夔の『揚州慢』『暗香』『疏影』『凄涼犯』などがあります。
- 古い名に新しい調べ:六朝の楽府や前代の曲名をそのまま使い、新しい曲をつけたものです。『烏夜啼』はもと南朝の楽府の古い題です。
- 大曲からの切り出し:唐・宋の大曲はとても長いので、その一部を切り出して独立した一調としたものです。『水調歌頭』は大曲『水調』の冒頭から取られています。
- 元の調からの変化:字を加える、字を減らす、拍子や宮調を変えるなどして新しい調が生まれたものです。調名にはその目印が付いていることが多く、次の節で紹介します。
調名に付く字
まず、よく使われる言葉を一つ。「宮調(きゅうちょう)」です。古代の楽曲の調式のことで、今でいうハ長調、イ短調のようなものです。一曲がどの宮調に属するかで、その音の高さと色合いが決まります。
調名の末尾にはよく一つの字が付いています。曲の「型番」のようなもので、その長さやリズム、あるいはどこから変化してきたかを示しています。
| 字 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 令 (lìng) | 短い曲。唐の人は酒宴で一曲歌うごとに酒を一巡勧めたので、一曲を一令と数えました。 | 『如夢令』『十六字令』 |
| 引 (yǐn) | もとの小曲を引き延ばし、新しい節回しとしたもの。 | 『千秋歳引』 |
| 近 (jìn) | 「近拍」の略。長さは令と慢のあいだ。 | 『祝英台近』『郭郎児近拍』 |
| 慢 (màn) | 拍子がゆったりとして、字句の長い長調。 | 『声声慢』『揚州慢』『探春慢』 |
| 犯 (fàn) | 楽曲の途中で別の宮調に移るもの、またはいくつかの曲の楽句をつなぎ合わせたもの。 | 『凄涼犯』『四犯剪梅花』 |
| 攤破 (tān pò) | もとの調に字を加え、楽句を延ばしたり句の形を変えたりしたもの。 | 『攤破浣渓沙』 |
| 減字、偸声 (jiǎn zì, tōu shēng) | 字数を減らし、音節を省いたもの。 | 『減字木蘭花』『偸声木蘭花』 |
| 促拍 (cù pāi) | 拍子を速めたもの。 | 『促拍采桑子』 |
| 転調 (zhuǎn diào) | 曲全体を別の宮調に移して歌うもの。 | 『転調二郎神』 |
| 歌頭、摘遍 (gē tóu, zhāi biàn) | 大曲から一部分を切り出したもの。「歌頭」は冒頭を、「摘遍」はそのうちの一遍(一つの楽章)を取ります。 | 『水調歌頭』『六州歌頭』『薄媚摘遍』 |
中国語で読むとき、調名には読み違えやすい字がいくつかあります。「楽」は楽曲の意味で yuè と読みます(『傾杯楽』『昇平楽』など)。『更漏子』の「更」は夜の時刻の区切りを表す字で gēng、『水調歌頭』の「調」は曲調の意味で diào、『六幺令』の「幺」は yāo と読みます。
調名と内容——「題に即して詠む」から「調べを借りて思いを述べる」へ
詞牌の名前と、その詞が何を詠むかとの関係には深いものも浅いものもあり、時代とともに移り変わってきました。
はじめは、調名がそのまま題でした。唐・五代の詞の多くは調名にちなんで書かれています。南宋の黄昇は『花庵詞選』のなかで、「唐の詞の多くは題に沿って詠まれた。『臨江仙』なら仙人のことを、『女冠子』なら女道士の思いを、『河瀆神』なら祠廟を詠んだ」と述べています。このように調名のもとの意味を詠んだ詞を「本意」といいます。ちょうど「ハッピーバースデー」の歌が、もともと誕生日に歌うための歌であるのと同じです。
やがて、調名と内容はしだいに離れていきます。耳に心地よい曲が広く歌われるようになると、人々はそれを借りて別の思いを詠むようになりました。黄昇も続けて、「その後しだいに変わり、題からは遠く離れてしまった」と書いています。心に響くメロディーに多くの人が新しい歌詞をつけ、歌われる内容がとうに元の話ではなくなっているようなものです。この一首が何を詠んだものかを知らせるため、宋代の人は調名のあとに題や短い序(小序)を添えるようになりました。たとえば蘇軾の『水調歌頭』には、「丙辰の年の中秋、夜明けまで楽しく飲んで大いに酔い、この篇を作って、あわせて子由を思う」と記されています(子由は弟・蘇轍の字)。
離れたとはいえ、無関係になったわけではありません。曲調そのものが感情をおびているので、心得のある詞人は調べを選ぶとき、祝いの招待状に葬送の曲を添えないのと同じように気を配ります。豪快で悲壮な思いには『満江紅』『六州歌頭』が、尽きることのない別れの情には『一剪梅』『雨霖鈴』がよく用いられます。さらに多くの詞人が、調名と詞の内容とをわざと響き合わせ、調名にまずその詞の基調を定めさせました。
本書もそのように書いています。調名と詞の内容はしばしば互いに映し合い、「・」のあとにさらに題を添えて、この一首がどの瞬間、どの出来事を詠んだものかを示しています。たとえば『秋夜月・明けそうで明けぬ』では、「秋夜月」が秋の夜と月の光を広げ、「明けそうで明けぬ」が、空が白みかけてまだ明けきらないその一瞬にカメラを向けます。調名は歌の曲名、題はその回の歌唱のタイトル、と考えるとわかりやすいでしょう。
詞牌が昔果たした役割と影響
- 歌うために:宴会、送別、季節の行事、長寿の祝いなど、さまざまな場で歌い手を招き、調べに合わせて歌わせました。宋の葉夢得は、柳永の詞が「井戸水を飲むところならどこでも歌われている」ほど広まったと記しています。今でいえば、どこへ行っても耳にする流行歌のようなものです。
- 交遊のために:同じ詞牌なら形式が決まっているので、友人どうしで同じ調、同じ韻を使って詞をやりとりする「唱和」ができ、後の世の人も数百年を隔てて先人と語り合うことができます。辛棄疾と陳亮は『賀新郎』で何度も唱和し合いました。
- 調子を定めるために:曲調にはそれぞれの声と情があり、詞牌を一つ選ぶことは、一首の詞の感情の基調を定めることでもありました。
- きまりとして:楽譜が失われたあと、詞牌は文字の格律となり、代々の人が譜に従って詞を填めてきました。詞という形式は、こうして今日まで続いているのです。
- 歴史を秘めて:詞牌名そのものが、小さな博物館のようです。そこには唐代の宮廷の舞楽隊(『菩薩蛮』)、名歌妓(『念奴嬌』)、西北の辺境(『甘州』『伊州』)、民間の歌謡(『竹枝』)、そして文人たちの物語がしまわれています。調名を読むことは、ひとつの昔語りを読むことでもあります。
- 後の時代を開いて:元・明の散曲や雑劇、さらにのちの崑曲も、みな曲牌に従って歌われ、その体制は詞牌から直接受け継がれています。
平仄と四声
古代の中国語には、平・上・去・入の四つの声調がありました。平声はそれだけで一類をなし、「平」といいます。上声・去声・入声の三つはまとめて一類とし、「仄」といいます。たとえるなら、平声は長く伸ばして歌う音のように穏やかでのびやか、仄声は短く詰まり、上がり下がりがあります。平と仄が交互に入れかわることで、読んだときに高低の起伏が生まれるのです。
現代中国語の標準語(普通話)で分けると、おおよそ第一声・第二声が平、第三声・第四声が仄です。気をつけたいのは古代の入声の字で、「一」「白」「竹」「国」「学」などは普通話では平声で読まれますが、古い音では仄声に数えられます。旧韻で填詞するなら一字ずつ調べて確かめる必要があり、新韻で填詞するなら普通話の読みを基準にします。
詞は律詩よりも声調にこだわります。律詩はたいてい平仄を分けるだけですが、詞ではいくつかの要所でさらに上声と去声も区別します。周邦彦、姜夔、呉文英の流れをくむ詞人はとりわけこれを重んじました。それらの字が、曲の旋律の上がり下がりにぴたりと合わなければならなかったからです。
押韻
押韻とは、決められた位置に韻母(音節のうち頭の子音を除いた部分)が同じか近い字を置き、前後で呼応させることです。歌のなかで何度も戻ってくる、あの音のようなものです。
- 韻の位置は詞牌が決めます。句ごとに踏むものもあれば、数句おきに踏むものもあります。
- 平韻と仄韻:平声の韻を踏む詞牌(『十六字令』『浣渓沙』など)もあれば、仄声の韻を踏む詞牌(『満江紅』『雨霖鈴』など)もあり、平韻と仄韻が交互に現れる詞牌(本書でも用いた『定風波』『清平楽』など)もあります。
- 入声韻:入声の字で韻を踏むのが慣例の詞牌もあり、『満江紅』『念奴嬌』『雨霖鈴』などがそうです。読むと短く力強く響きます。普通話にはもう入声がないので、新韻でこうした詞牌を填めるときは、今日の発音に従って韻を選びます。
- 換韻:一首の途中で、ある韻のグループから別のグループへ換えることができます。詞譜ではそこに特に印が付けられます。
- 一首のなかでは、同じ韻脚(韻を踏む字)をなるべく繰り返さないようにします。
どの韻書(韻の分類を示した字引)を使うか。宋の人が填詞するときには、官が定めた詞の韻書はなく、おおむね当時の話し言葉に従っていて、詩を作るときより緩やかでした。清の戈載が編んだ『詞林正韻』は詞の韻を十九部にまとめたもので、のちの填詞で最もよく使われる韻書となりました。今の人は新韻もよく使います。普通話を基準とした『中華新韻』(十四韻)や、伝統劇や語り物で広く使われる十三轍(じゅうさんてつ)です。
本書は新韻の十三轍に従って韻を踏んでいます。各轍には、韻母が近く互いに韻を踏める字が集められています。いっしょに韻を踏める字を、同じ引き出しにしまっておくようなものです。
| 轍 | 韻母 | 例字 |
|---|---|---|
| 一七 (yī qī) | i、ü、er | 西 |
| 姑蘇 (gū sū) | u | 出 |
| 発花 (fā huā) | a、ia、ua | 佳 |
| 梭波 (suō bō) | o、e、uo | 坐 |
| 乜斜 (miē xié) | ie、üe | 捏 |
| 懐来 (huái lái) | ai、uai | 来 |
| 灰堆 (huī duī) | ei、ui | 北 |
| 遥条 (yáo tiáo) | ao、iao | 俏 |
| 由求 (yóu qiú) | ou、iu | 扭 |
| 言前 (yán qián) | an、ian、uan、üan | 南 |
| 人辰 (rén chén) | en、in、un、ün | 人 |
| 江陽 (jiāng yáng) | ang、iang、uang | 房 |
| 中東 (zhōng dōng) | eng、ing、ong、iong | 東 |
詞譜の読み方
詞譜とは詞牌のマス目図で、一字ごとに用いるべき声調と、韻を踏む位置が示されています。詞譜によって記号は少しずつ異なりますが、ここでは『詞牌釈例』で使われている記号を例にします。
- 平
- この字には平声(ひょうしょう)を用いる
- 仄
- この字には仄声(そくせい)を用いる
- 平
- 字を丸で囲んだもの:本来は平声だが、仄声でもよい
- 仄
- 字を丸で囲んだもの:本来は仄声だが、平声でもよい
- ○
- 字の下に付ける:ここで韻を踏む。平声の韻
- △
- 字の下に付ける:ここで韻を踏む。仄声の韻
- ●
- 全体が平声の韻のとき:ここから新しい平声の韻のグループに換える
- ▲
- 全体が仄声の韻のとき:ここから新しい仄声の韻のグループに換える
ほかの詞譜では、別の書き方もよく見られます。「⊙」や「中」で平仄どちらでもよいことを示したり、「韻」「叶」「換」などの字で押韻と換韻を示したり、「句」「読」で句末と句中の区切りを示したりします。
譜のなかの句読点が、そのまま句の区切りです。読点・句点のところで区切り、押韻の記号は韻を踏むその字の下に付けます。ここからは本書で使った三つの詞牌を、簡単なものから複雑なものへと順に見ていきましょう。
例一 『十六字令』——いちばん基本の読み方
全体で四句、十六字。第一・第二・第四句で平声の韻を踏みます。
平○。
平仄平平仄仄平○。
平平仄,
仄仄仄平平○。
天○!
休教圆蟾照客眠○。
人何在?
桂影自婵娟○。
照らし合わせて読んでみましょう。第一句はたった一字で、平声を用い、しかも韻を踏みます。第二句は七字で、第一字と第五字は融通がききます。第三句「平平仄」は韻を踏みません。第四句は第一字に融通がきき、末字で韻を踏みます。蔡伸の「天」「眠」「娟」の三字が、ちょうど三つの韻の位置に収まっています。
例二 『菩薩蛮』——平韻と仄韻が交互に
双調で、上下片それぞれ四句、全四十四字。各片の前の二句は仄声の韻、後の二句は平声の韻を踏みます。
平平仄仄平平仄△,
平平仄仄平平仄△。
仄仄仄平平○,
仄平平仄平○。
仄平平仄仄△,
仄仄平平仄△。
平仄仄平平○,
平平平仄平○。
平林漠漠烟如织△,
寒山一带伤心碧△。
暝色入高楼○,
有人楼上愁○。
玉阶空伫立△,
宿鸟归飞急△。
何处是归程○?
长亭连短亭○。
この調では韻が四回換わります。上片はまず仄韻の「織」「碧」、次に平韻の「楼」「愁」へ。下片はまた別の仄韻「立」「急」、さらに別の平韻「程」「亭」へと換わります。仄韻と平韻が交互になるので、換韻はひと目でわかります。そのため本書では △ と ○ だけを使い、● と ▲ は必要ありません。
例三 『掃地舞』——同じ仄韻のまま、途中でグループを換える
双調で、上下片それぞれ七句、全五十八字。すべての句で韻を踏み、どれも仄声の韻です。各片の第二句は、第一句と同じ韻脚の字を繰り返します。下片では韻のグループが換わります。
平仄仄△,仄仄仄△,
仄平仄平平仄仄△。
平仄仄△,平仄仄△。
仄仄平平平仄仄△,仄平仄△。
仄仄仄▲,仄仄仄▲,
仄平仄平仄仄仄▲。
平仄仄▲,仄仄仄▲。
仄仄平平平仄仄▲,仄平仄▲。
酥点萼△,玉碾萼△,
点时碾时香雪薄△。
才折得△,春力弱△。
半掩朱扉垂绣幕△,怕吹落△。
捻一晌▲,嗅一晌▲,
捻时嗅时宿酒忘▲。
春笋上▲,不忍放▲。
待对菱花斜插向▲,宝钗上▲。
上片で踏むのは「萼」「薄」「得」「弱」「幕」「落」という仄韻のグループで、△ で示します。下片は「晌」「忘」「上」「放」「向」のグループに換わりますが、やはり仄韻なので、平仄を見ただけでは換韻に気づけません。そこで本書では ▲ に切り替えて知らせています。同じように、全体が平声の韻で途中からグループを換えるときは ● を使います。本書でも『掃地舞』という詞牌を用いています。
『詞牌釈例』で詞牌を調べるには
- 探す:『詞牌釈例』は全体が字数の少ない順に並んでいて、巻末には画数索引があり、調名の画数からページを引けます。このページの最後にある四百二十二の詞牌一覧も、書中の順に並べています。
- 読む:各詞牌には順に、別名、由来、体式の説明(何片か、何句か、何字か、どの句で韻を踏むか、平韻か仄韻か)、譜図が記され、最後に例詞が一首付いています。例詞は多くの場合いちばん古い一首が選ばれ、末尾に作者名が括弧で添えられています。
- 使う:まず体式の説明を読んで、全体の輪郭をつかみます。次に譜図を見て、一字ずつ平仄と韻脚の記号を照らし合わせます。最後に例詞と見比べて、それぞれの記号がどの字に当たるかを確かめます。
- 補う:一つの詞牌には形式がいくつもあることが多いのですが、この本ではふつう一体だけを選んでいます。ほかの形式を見たいときは、『欽定詞譜』や『詞律』を調べてください。
詞の填め方
填詞は、楽譜を見ながら歌うのに似ています。譜は決まっていても、歌にこめる情は自分のものです。おおよそ次のように、一歩ずつ進めるとよいでしょう。
- 何を書くか決める:書きたい出来事と、伝えたい気持ちを定めます。
- 調を選ぶ:声と情がしっくり合う詞牌を選びます。調名が題の意味と響き合うものを選んでもかまいません。初めての人は小令から入るとよいでしょう。たとえば『十六字令』『憶江南』『如夢令』『長相思』『浣渓沙』『鷓鴣天』などです。
- 譜を探す:『欽定詞譜』『詞律』『詞牌釈例』などの詞譜でその詞牌を探し、そのうちの一体を選んで、譜を書き写します。
- 例詞を読む:まずその詞牌で書かれた名作を何首か読み、句の運び、区切り、換頭での転じ方をつかみます。
- 韻を決める:韻のグループを一つ選び(本書は十三轍)、使える韻脚の字をあらかじめ書き出しておきます。
- 譜に従って字を填める:一句ずつ平仄を照らし合わせ、平仄どちらでもよいところは融通をきかせます。領字にはなるべく去声を使い、句中の区切りは譜と一致させます。
- 見直す:字数を数え、平仄を確かめ、韻脚と換韻を調べ、同じ韻脚の字が重なっていないかを見ます。
- 声に出して読む:詞はもともと歌うものです。口に出してなめらかで、抑揚があってこそ、本当に調べに合ったといえます。
参考文献
さらに深く知りたい方は、次の本を読んでみてください。『欽定詞譜』、万樹『詞律』、戈載『詞林正韻』、厳建文『詞牌釈例』、龍楡生『唐宋詞格律』、王力『詩詞格律』、施蟄存『詞学名詞釈義』。
四百二十二の詞牌
以下は、厳建文編著『詞牌釈例』に収められた四百二十二の詞牌です。字数の少ないものから順に並び、十数字の小令から二百四十字の『鶯啼序』まで続きます。色の付いているものは本書で用いた詞牌で、開くとその一首をすぐに読めます。
- 竹枝词Zhu Zhi Ci
- 十六字令Shi Liu Zi Ling
- 闲中好Xian Zhong Hao
- 纥那曲He Na Qu
- 梧桐影Wu Tong Ying
- 拜新月Bai Xin Yue
- 罗唝曲Luo Hong Qu
- 醉妆词Zui Zhuang Ci
- 南歌子Nan Ge Zi
- 回波乐Hui Bo Yue
- 三台令San Tai Ling
- 舞马词Wu Ma Ci
- 晴偏好Qing Pian Hao
- 一点春Yi Dian Chun
- 塞姑Sai Gu
- 柘枝引Zhe Zhi Yin
- 花非花Hua Fei Hua
- 摘得新Zhai De Xin
- 渔歌子Yu Ge Zi
- 章台柳Zhang Tai Liu
- 潇湘神Xiao Xiang Shen
- 忆江南Yi Jiang Nan
- 赤枣子Chi Zao Zi
- 解红Jie Hong
- 捣练子Dao Lian Zi
- 桂殿秋Gui Dian Qiu
- 欸乃曲Ai Nai Qu
- 杨柳枝Yang Liu Zhi
- 金缕曲Jin Lü Qu
- 八拍蛮Ba Pai Man
- 春莺啭Chun Ying Zhuan
- 十样花Shi Yang Hua
- 小秦王Xiao Qin Wang
- 字字双Zi Zi Shuang
- 水调歌Shui Diao Ge
- 阿那曲E Nuo Qu
- 甘州曲Gan Zhou Qu
- 醉吟商Zui Yin Shang
- 干荷叶Gan He Ye
- 抛球乐Pao Qiu Yue
- 踏歌词Ta Ge Ci
- 江南春Jiang Nan Chun
- 法驾导引Fa Jia Dao Yin
- 蕃女怨Fan Nü Yuan
- 一叶落Yi Ye Luo
- 忆王孙Yi Wang Sun
- 金字经Jin Zi Jing
- 遐方怨Xia Fang Yuan
- 调笑令Tiao Xiao Ling
- 诉衷情Su Zhong Qing
- 如梦令Ru Meng Ling
- 西溪子Xi Xi Zi
- 天仙子Tian Xian Zi
- 定西番Ding Xi Fan
- 长相思Chang Xiang Si
- 思帝乡Si Di Xiang
- 何满子He Man Zi
- 风光好Feng Guang Hao
- 相见欢Xiang Jian Huan
- 误桃源Wu Tao Yuan
- 上行杯Shang Xing Bei
- 望梅花Wang Mei Hua
- 醉太平Zui Tai Ping
- 感恩多Gan En Duo
- 长命女Chang Ming Nü
- 怨回纥Yuan Hui He
- 酒泉子Jiu Quan Zi
- 生查子Sheng Zha Zi
- 醉公子Zui Gong Zi
- 蝴蝶儿Hu Die Er
- 春光好Chun Guang Hao
- 昭君怨Zhao Jun Yuan
- 女冠子Nü Guan Zi
- 纱窗恨Sha Chuang Hen
- 醉花间Zui Hua Jian
- 点绛唇Dian Jiang Chun
- 归国遥Gui Guo Yao
- 浣溪沙Huan Xi Sha
- 恋情深Lian Qing Shen
- 沙塞子Sha Sai Zi
- 水仙子Shui Xian Zi
- 清商怨Qing Shang Yuan
- 伤春怨Shang Chun Yuan
- 霜天晓角Shuang Tian Xiao Jiao
- 菩萨蛮Pu Sa Man
- 采桑子Cai Sang Zi
- 后庭花Hou Ting Hua
- 卜算子Bu Suan Zi
- 好时光Hao Shi Guang
- 谒金门Ye Jin Men
- 柳含烟Liu Han Yan
- 华清引Hua Qing Yin
- 天门谣Tian Men Yao
- 散余霞San Yu Xia
- 好事近Hao Shi Jin
- 清平乐Qing Ping Yue
- 忆秦娥Yi Qin E
- 更漏子Geng Lou Zi
- 巫山一段云Wu Shan Yi Duan Yun
- 望仙门Wang Xian Men
- 占春芳Zhan Chun Fang
- 朝天子Chao Tian Zi
- 落梅风Luo Mei Feng
- 江亭怨Jiang Ting Yuan
- 眉峰碧Mei Feng Bi
- 阮郎归Ruan Lang Gui
- 乌夜啼Wu Ye Ti
- 贺圣朝He Sheng Chao
- 喜迁莺Xi Qian Ying
- 珠帘卷Zhu Lian Juan
- 画堂春Hua Tang Chun
- 喜长新Xi Chang Xin
- 金盏子令Jin Zhan Zi Ling
- 谪仙怨Zhe Xian Yuan
- 三字令San Zi Ling
- 摊破浣溪沙Tan Po Huan Xi Sha
- 忆余杭Yi Yu Hang
- 撼庭秋Han Ting Qiu
- 洞天春Dong Tian Chun
- 人月圆Ren Yue Yuan
- 庆春时Qing Chun Shi
- 海棠春Hai Tang Chun
- 眼儿媚Yan Er Mei
- 双鸂鶒Shuang Xi Chi
- 伊州三台Yi Zhou San Tai
- 双头莲令Shuang Tou Lian Ling
- 梅弄影Mei Nong Ying
- 桃源忆故人Tao Yuan Yi Gu Ren
- 朝中措Chao Zhong Cuo
- 武陵春Wu Ling Chun
- 河渎神He Du Shen
- 双韵子Shuang Yun Zi
- 归去来Gui Qu Lai
- 醉乡春Zui Xiang Chun
- 极相思Ji Xiang Si
- 柳梢青Liu Shao Qing
- 荷叶杯He Ye Bei
- 满宫花Man Gong Hua
- 少年游Shao Nian You
- 滴滴金Di Di Jin
- 忆汉月Yi Han Yue
- 西江月Xi Jiang Yue
- 烛影摇红Zhu Ying Yao Hong
- 梁州令Liang Zhou Ling
- 盐角儿Yan Jiao Er
- 怨三三Yuan San San
- 四犯令Si Fan Ling
- 桂华明Gui Hua Ming
- 促拍采桑子Cu Pai Cai Sang Zi
- 折丹桂Zhe Dan Gui
- 城头月Cheng Tou Yue
- 花前饮Hua Qian Yin
- 破字令Po Zi Ling
- 导引Dao Yin
- 惜分飞Xi Fen Fei
- 思越人Si Yue Ren
- 探春令Tan Chun Ling
- 越江吟Yue Jiang Yin
- 燕归梁Yan Gui Liang
- 秋夜雨Qiu Ye Yu
- 伊州令Yi Zhou Ling
- 木笪Mu Da
- 醉红妆Zui Hong Zhuang
- 思远人Si Yuan Ren
- 望江东Wang Jiang Dong
- 倾杯令Qing Bei Ling
- 入塞Ru Sai
- 醉花阴Zui Hua Yin
- 浪淘沙Lang Tao Sha
- 金错刀Jin Cuo Dao
- 卖花声Mai Hua Sheng
- 天下乐Tian Xia Yue
- 江月晃重山Jiang Yue Huang Chong Shan
- 安阳好An Yang Hao
- 撷芳词Xie Fang Ci
- 鬓边华Bin Bian Hua
- 鹦鹉曲Ying Wu Qu
- 南乡一剪梅Nan Xiang Yi Jian Mei
- 一七令Yi Qi Ling
- 河传He Chuan
- 木兰花Mu Lan Hua
- 金莲绕凤楼Jin Lian Rao Feng Lou
- 夜行船Ye Xing Chuan
- 鹧鸪天Zhe Gu Tian
- 虞美人Yu Mei Ren
- 玉楼春Yu Lou Chun
- 瑞鹧鸪Rui Zhe Gu
- 市桥柳Shi Qiao Liu
- 翻香令Fan Xiang Ling
- 遍地锦Bian Di Jin
- 清江曲Qing Jiang Qu
- 楼上曲Lou Shang Qu
- 鹊桥仙Que Qiao Xian
- 南乡子Nan Xiang Zi
- 家山好Jia Shan Hao
- 夜游宫Ye You Gong
- 一斛珠Yi Hu Zhu
- 临江仙Lin Jiang Xian
- 踏莎行Ta Suo Xing
- 倚西楼Yi Xi Lou
- 扫地舞Sao Di Wu
- 小重山Xiao Chong Shan
- 蝶恋花Die Lian Hua
- 寿山曲Shou Shan Qu
- 荷华媚He Hua Mei
- 黄金缕Huang Jin Lü
- 一剪梅Yi Jian Mei
- 寻梅Xun Mei
- 锦帐春Jin Zhang Chun
- 钗头凤Chai Tou Feng
- 南楼令Nan Lou Ling
- 后庭宴Hou Ting Yan
- 定风波Ding Feng Bo
- 渔家傲Yu Jia Ao
- 破阵子Po Zhen Zi
- 苏幕遮Su Mu Zhe
- 金蕉叶Jin Jiao Ye
- 明月逐人来Ming Yue Zhu Ren Lai
- 甘州遍Gan Zhou Bian
- 别怨Bie Yuan
- 怜薄命Lian Bo Ming
- 麦秀两歧Mai Xiu Liang Qi
- 酷相思Ku Xiang Si
- 解佩令Jie Pei Ling
- 谢池春Xie Chi Chun
- 玉梅令Yu Mei Ling
- 行香子Xing Xiang Zi
- 感皇恩Gan Huang En
- 青玉案Qing Yu An
- 钿带长中腔Dian Dai Chang Zhong Qiang
- 三奠子San Dian Zi
- 看花回Kan Hua Hui
- 拾翠羽Shi Cui Yu
- 连理枝Lian Li Zhi
- 江城子Jiang Cheng Zi
- 小镇西犯Xiao Zhen Xi Fan
- 三登乐San Deng Yue
- 卓牌子近Zhuo Pai Zi Jin
- 檐前铁Yan Qian Tie
- 千秋岁Qian Qiu Sui
- 粉蝶儿Fen Die Er
- 师师令Shi Shi Ling
- 郭郎儿近拍Guo Lang Er Jin Pai
- 隔浦莲近拍Ge Pu Lian Jin Pai
- 百媚娘Bai Mei Niang
- 风入松Feng Ru Song
- 传言玉女Chuan Yan Yu Nü
- 越溪春Yue Xi Chun
- 下水船Xia Shui Chuan
- 扑蝴蝶Pu Hu Die
- 荔枝香Li Zhi Xiang
- 婆罗门引Po Luo Men Yin
- 韵令Yun Ling
- 春声碎Chun Sheng Sui
- 御街行Yu Jie Xing
- 离亭宴Li Ting Yan
- 侧犯Ce Fan
- 祝英台近Zhu Ying Tai Jin
- 阳关引Yang Guan Yin
- 一丛花Yi Cong Hua
- 安公子An Gong Zi
- 金人捧露盘Jin Ren Peng Lu Pan
- 拂霓裳Fu Ni Chang
- 柳腰轻Liu Yao Qing
- 南州春色Nan Zhou Chun Se
- 蓦山溪Mo Shan Xi
- 洞仙歌Dong Xian Ge
- 秋夜月Qiu Ye Yue
- 踏青游Ta Qing You
- 华胥引Hua Xu Yin
- 江城梅花引Jiang Cheng Mei Hua Yin
- 劝金船Quan Jin Chuan
- 醉思仙Zui Si Xian
- 惜红衣Xi Hong Yi
- 石湖仙Shi Hu Xian
- 鱼游春水Yu You Chun Shui
- 醉翁操Zui Weng Cao
- 塞翁吟Sai Weng Yin
- 法曲献仙音Fa Qu Xian Xian Yin
- 露华Lu Hua
- 薄媚摘遍Bo Mei Zhai Bian
- 东风齐着力Dong Feng Qi Zhuo Li
- 满江红Man Jiang Hong
- 四犯剪梅花Si Fan Jian Mei Hua
- 凄凉犯Qi Liang Fan
- 高平探芳新Gao Ping Tan Fang Xin
- 六幺令Liu Yao Ling
- 芙蓉月Fu Rong Yue
- 玉漏迟Yu Lou Chi
- 水调歌头Shui Diao Ge Tou
- 满庭芳Man Ting Fang
- 扫地游Sao Di You
- 白雪Bai Xue
- 二色莲Er Se Lian
- 双瑞莲Shuang Rui Lian
- 徵招Zhi Shao
- 凤凰台上忆吹箫Feng Huang Tai Shang Yi Chui Xiao
- 骤雨打新荷Zhou Yu Da Xin He
- 黄莺儿Huang Ying Er
- 熙州慢Xi Zhou Man
- 天香Tian Xiang
- 汉宫春Han Gong Chun
- 剑器近Jian Qi Jin
- 早梅香Zao Mei Xiang
- 八声甘州Ba Sheng Gan Zhou
- 醉蓬莱Zui Peng Lai
- 夜合花Ye He Hua
- 夏初临Xia Chu Lin
- 长亭怨慢Chang Ting Yuan Man
- 暗香An Xiang
- 被花恼Bei Hua Nao
- 松梢月Song Shao Yue
- 梦芙蓉Meng Fu Rong
- 玉京谣Yu Jing Yao
- 绿盖舞风轻Lü Gai Wu Feng Qing
- 采明珠Cai Ming Zhu
- 声声慢Sheng Sheng Man
- 燕春台Yan Chun Tai
- 黄河清慢Huang He Qing Man
- 并蒂芙蓉Bing Di Fu Rong
- 扬州慢Yang Zhou Man
- 双双燕Shuang Shuang Yan
- 舞杨花Wu Yang Hua
- 万年欢Wan Nian Huan
- 陌上花Mo Shang Hua
- 宴山亭Yan Shan Ting
- 三部乐San Bu Yue
- 梦扬州Meng Yang Zhou
- 琐窗寒Suo Chuang Han
- 月下笛Yue Xia Di
- 丁香结Ding Xiang Jie
- 聒龙谣Guo Long Yao
- 十月桃Shi Yue Tao
- 催雪Cui Xue
- 蜀溪春Shu Xi Chun
- 念奴娇Nian Nu Jiao
- 解语花Jie Yu Hua
- 垂杨Chui Yang
- 八音谐Ba Yin Xie
- 大椿Da Chun
- 采绿吟Cai Lü Yin
- 惜寒梅Xi Han Mei
- 高阳台Gao Yang Tai
- 渡江云Du Jiang Yun
- 东风第一枝Dong Feng Di Yi Zhi
- 剪牡丹Jian Mu Dan
- 喜朝天Xi Chao Tian
- 玉烛新Yu Zhu Xin
- 翠楼吟Cui Lou Yin
- 湘月Xiang Yue
- 霓裳中序第一Ni Chang Zhong Xu Di Yi
- 疏帘淡月Shu Lian Dan Yue
- 花发状元红慢Hua Fa Zhuang Yuan Hong Man
- 水龙吟Shui Long Yin
- 台城路Tai Cheng Lu
- 宴清都Yan Qing Dou
- 曲游春Qu You Chun
- 湘春夜月Xiang Chun Ye Yue
- 恋芳春慢Lian Fang Chun Man
- 石州慢Shi Zhou Man
- 瑞鹤仙Rui He Xian
- 雨霖铃Yu Lin Ling
- 还京乐Huan Jing Yue
- 探春慢Tan Chun Man
- 升平乐Sheng Ping Yue
- 眉妩Mei Wu
- 二郎神Er Lang Shen
- 倾杯乐Qing Bei Yue
- 永遇乐Yong Yu Yue
- 惜余欢Xi Yu Huan
- 拜星月慢Bai Xing Yue Man
- 绮罗香Qi Luo Xiang
- 南浦Nan Pu
- 宴琼林Yan Qiong Lin
- 霜花腴Shuang Hua Yu
- 澡兰香Zao Lan Xiang
- 向湖边Xiang Hu Bian
- 送我入门来Song Wo Ru Men Lai
- 绕池游慢Rao Chi You Man
- 曲玉管Qu Yu Guan
- 西河Xi He
- 秋霁Qiu Ji
- 暗香疏影An Xiang Shu Ying
- 清风八咏楼Qing Feng Ba Yong Lou
- 望远行Wang Yuan Xing
- 泛清波摘遍Fan Qing Bo Zhai Bian
- 解连环Jie Lian Huan
- 夜飞鹊Ye Fei Que
- 望海潮Wang Hai Chao
- 角招Jue Shao
- 泛清苕Fan Qing Tiao
- 折红梅Zhe Hong Mei
- 一萼红Yi E Hong
- 无愁可解Wu Chou Ke Jie
- 杜韦娘Du Wei Niang
- 过秦楼Guo Qin Lou
- 风流子Feng Liu Zi
- 疏影Shu Ying
- 高山流水Gao Shan Liu Shui
- 斗婵娟Dou Chan Juan
- 惜余春慢Xi Yu Chun Man
- 期夜月Qi Ye Yue
- 沁园春Qin Yuan Chun
- 紫萸香慢Zi Yu Xiang Man
- 摸鱼儿Mo Yu Er
- 贺新郎He Xin Lang
- 吊严陵Diao Yan Ling
- 金明池Jin Ming Chi
- 画屏秋色Hua Ping Qiu Se
- 白苎Bai Zhu
- 春雪间早梅Chun Xue Jian Zao Mei
- 兰陵王Lan Ling Wang
- 破阵乐Po Zhen Yue
- 大酺Da Pu
- 多丽Duo Li
- 六丑Liu Chou
- 六州歌头Liu Zhou Ge Tou
- 夜半乐Ye Ban Yue
- 穆护砂Mu Hu Sha
- 三台San Tai
- 哨遍Shao Bian
- 莺啼序Ying Ti Xu